命2
睡眠薬を多めに飲んでみたり
遺書を書いて
私は飼っていた犬を自転車の前かごに入れて
後ろの座席にもカゴをつけて犬を入れて
2匹入れて自転車で走り出した
当てもなくただひたすらに
漕いでいた
夏だったのでタンクトップに半パンに
自転車の前後に犬を2匹乗せた私は都会に行くほど目立つ存在だったと思う
自転車が良かったんだ
漕いでいるともやもやした感情が
なくなっていき
ストレス解消になっていったんだ
自転車が楽しくなって
犬たちはガタゴト揺れて迷惑だっただろうけど
話しかけたり一人ではない感じだったのかな
途中で大好きなお好み焼きを買って公園で食べたのも覚えている
交差点でとまるとジロジロ見られるし
死に場所を探していた旅が
気持ちがすっきりしたわたしは
前に泊まらせてもらった友達の家に
行くことを思いついた
その友達は高校の同級生で
私が自転車をこいでる時
学校にいた
平日だったから
遺書を見つけた親は親戚に声をかけて
探し回っていたし
学校の先生にも話していた
私は自転車で12時間漕いで
自動車だと1時間以上かかる道を
自転車で行った
途中で道を尋ねた人に
どこまで行くの❓と話したり
何人もの人達も話したことも
楽しかった
新しい世界を知った感じ
昔、海外のテレビで子供達が冒険して
ワクワクしてる感じ
スタンドバイミーだったな
どれだけ周りを心配させてるか
わからない子供の私は
自転車旅行が楽しかったのを覚えている